由布院ときの色

- 素材が際立ち、旅する気分を誘う
グルテンフリーのガトーショコラ
JR由布院駅前から続く由布見通り沿いにある
2017年10月にオープンしたガトーショコラ専門店です。
地元産やグルテンフリーの素材でつくられた商品はどれもおすすめです。
JR由布院駅から続く由布見通り沿いに佇み、軒を連ねる数々の土産店や飲食店の中でもカラフルなロゴが一際目を引く『ときの色』。2017年にオープンしたこちらのお店は、由布院温泉旅館組合前事務局長の経歴を持つオーナーが手がけるガトーショコラ専門店です。
明るい陽光が差し込む店内に一歩足を踏み入れると、ガラスケースの中には色や形の個性豊かなガトーショコラがずらり。その奥で清潔な制服に身を包み、商品を愛おしそうに見つめていた男性がオーナーの安部順一さんです。
観光という視点から長年に渡って由布市を盛り上げ、多くの人々との絆を深めてきた安部さんがなぜ食の世界へ?そして、たどり着いた先もなぜ、ガトーショコラだったのでしょうか。
安部さんに疑問をぶつけてみると、実は前職の時代から“自らの手で生み出したもので観光者と直接のコミュニケーションを図り、地域の魅力を伝えていきたい”という思いを抱いていたと語ります。
そして仕事の軸足をいかに移すべきか方法を模索していたとき、偶然出会ったスイーツが一切れのガトーショコラ。料理人の友人と由布院について語り合っていた際、たまたま分けてもらったチョコレート菓子を手にした瞬間、目の前に悠然と佇む由布岳とのコラボレーションを思いついたのだと言うのです。
ガトーショコラのチョコレート色を目にした際に頭に浮かんだのは、枯れ草に火をつけると炎が山肌を駆け抜け、パチパチと音を立てながら辺りを黒く染める野焼きの風景。そこから安部さんの修行の日々は始まり、ついに完成したのが西峰・東峰の2つの頂上を持つ双耳峰の活火山であり、その美しく荘厳な姿から“豊後富士”とも呼ばれる由布岳をイメージしたガトーショコラでした。
さらに「華やかな温泉観光地の舞台裏には、必ず生産者や料理人の姿がある」、と安部さんは話を続けます。現在も地域には多くの農村風景が残っていることから、商品には地元産の米粉を採用。清らかな水と高原の寒暖差で旨味を増した湯布院米による商品は、グルテンフリーのおやつとしても注目を集めています。
特におすすめなのは、一口食べた瞬間から優雅な茶葉の風味が心を満たしてくれる3種類の味比べが楽しめる「和っ茶ショコラセット」です。和紅茶、ほうじ茶、福岡県八女市産の抹茶それぞれとホワイトチョコレートを組み合わせたガトーショコラは、移りゆく由布岳の四季の色をイメージしています。山肌を染める若草色が映える春から夏にかけての由布岳、暖色系にそまり温もりが感じられる秋深まった由布岳。
シンプルなビジュアルの中にこだわりを詰め、丁寧に焼き上げたスイーツは、由布院の旅への想いを高めてくれるはずです。
生産者名 | 由布院ときの色 |
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所在地 | 大分県由布市湯布院町川上2939-4 |
主な生産品 | 米粉ガトーショコラ、抹茶ショコラ、チーズケーキなど |
HP・SNS | https://yufuin-tokinoiro.com/ |