2025年1月28日

由布院 ときの色

JR由布院駅から続く由布見通り沿いに佇み、軒を連ねる数々の土産店や飲食店の中でもカラフルなロゴが一際目を引く『ときの色』。2017年にオープンしたこちらのお店は、由布院温泉旅館組合前事務局長の経歴を持つオーナーが手がけるガトーショコラ専門店です。

明るい陽光が差し込む店内に一歩足を踏み入れると、ガラスケースの中には色や形の個性豊かなガトーショコラがずらり。その奥で清潔な制服に身を包み、商品を愛おしそうに見つめていた男性がオーナーの安部順一さんです。

観光という視点から長年に渡って由布市を盛り上げ、多くの人々との絆を深めてきた安部さんがなぜ食の世界へ?そして、たどり着いた先もなぜ、ガトーショコラだったのでしょうか。

 

安部さんに疑問をぶつけてみると、実は前職の時代から“自らの手で生み出したもので観光者と直接のコミュニケーションを図り、地域の魅力を伝えていきたい”という思いを抱いていたと語ります。

 

そして仕事の軸足をいかに移すべきか方法を模索していたとき、偶然出会ったスイーツが一切れのガトーショコラ。料理人の友人と由布院について語り合っていた際、たまたま分けてもらったチョコレート菓子を手にした瞬間、目の前に悠然と佇む由布岳とのコラボレーションを思いついたのだと言うのです。

ガトーショコラのチョコレート色を目にした際に頭に浮かんだのは、枯れ草に火をつけると炎が山肌を駆け抜け、パチパチと音を立てながら辺りを黒く染める野焼きの風景。そこから安部さんの修行の日々は始まり、ついに完成したのが西峰・東峰の2つの頂上を持つ双耳峰の活火山であり、その美しく荘厳な姿から“豊後富士”とも呼ばれる由布岳をイメージしたガトーショコラでした。

さらに「華やかな温泉観光地の舞台裏には、必ず生産者や料理人の姿がある」、と安部さんは話を続けます。現在も地域には多くの農村風景が残っていることから、商品には地元産の米粉を採用。清らかな水と高原の寒暖差で旨味を増した湯布院米による商品は、グルテンフリーのおやつとしても注目を集めています。

特におすすめなのは、一口食べた瞬間から優雅な茶葉の風味が心を満たしてくれる3種類の味比べが楽しめる「和っ茶ショコラセット」です。和紅茶、ほうじ茶、福岡県八女市産の抹茶それぞれとホワイトチョコレートを組み合わせたガトーショコラは、移りゆく由布岳の四季の色をイメージしています。山肌を染める若草色が映える春から夏にかけての由布岳、暖色系にそまり温もりが感じられる秋深まった由布岳。

シンプルなビジュアルの中にこだわりを詰め、丁寧に焼き上げたスイーツは、由布院の旅への想いを高めてくれるはずです。

2024年12月23日

こちょぱん

温泉観光地として栄える由布院の賑やかなメインストリート・湯の坪街道とは異なり、ゆるりとした時間が流れる“花の木通り商店街”。地域とともに変わりゆく時代を生き、変遷を見守ってきた昔ながらの通りには、2011年の開店以来、地域の人々に愛されるパン屋さんの姿があります。

 

家族の朝ごはんや子どものおやつ、久しぶりに再会する友へのおもてなしに。

商店街の一角で営業する『こちょぱん』には、地域の方々からお母さんと一緒に手を繋いでやってくる小さな子ども、ビジネスマンまで、幅広い世代のお客さんが日々そのドアを開きます。

 

そして愛らしくユニークな店の名前は、意外にもオーナーである里見真由美さんの旧姓“古長(こちょう)”に由来しているとのこと。

 

「“こちょうのパン”だから“こちょぱん”。肩肘を張らずに私らしく、子どもでも読める店名にしたかったので決めてしまいました()」。そう話して穏やかに笑う里見さんは生き生きとした明るい笑顔が印象的な女性で、東京のベーカリーで修行を重ねた後に生まれ故郷である由布院に店を構えました。

 

そして開店からしばらく経った頃に誕生したのが、返礼品として全国に届けている「おんせんベーグル」です。国産小麦や国産大豆をはじめとする材料を厳選し、独自の製法で仕込んだ生地を、焼き上げる直前に温泉に浸からせた人気商品は、温泉効果により食べ心地はしっとり。冷めたままでももちもちとした食感を楽しめ、一般的なハードタイプのベーグルとは異なる味わいに仕上がっています。

 

商品が誕生したきっかけは、観光でこの地を訪れた人々に “由布院らしいパンを届けたい”と考えたことから。「地域密着型のパン屋であっても、土地柄、旅行者のお客様も多く来店します。けれど以前は地域の特色を活かした商品は販売していなくて。遠方から来てくれた人々に喜んでもらうためには、お店の顔となる名物パンを作る必要があると思いました」。

 

試行錯誤の末にひらめいたのが、以前からファンの多かったベーグルの製造過程に温泉水を用いてみること。源泉数は約900、湧出量全国第3位を誇る由布院温泉は、名峰・由布岳の麓のいたるところから天然の湯が湧いているため、里見さんも幼い頃から天然の湯に親しんできたと言います。

 

そして里見さんが試しにベーグルを温泉で茹でてみると、驚くほどに生地が艶めき食感はもっちり! 密度の高い、ギュッと目の詰まった生地のオリジナル商品が完成したのです。

 

プレーンのほか、抹茶あずきやくるみ、チョコ、クリームチーズクランベリーなど、バラエティに富んだ味わいも人気の理由。温泉の恵みがもたらした美味しい幸せが噛むほどに滲む、湯のまちのベーグルをぜひお試しください。

 

※おんせんベーグルは由布院の温泉を使用し、水質については第三者機関にて検査し安全を確認しております。また、使用に関しては保健所より許可をいただいています。

2024年12月3日

草庵秋桜 四季工房

ガラス瓶の中で野菜や果物が宝石のようにきらめくピクルスは、食べずにそのまま飾っておきたくなるほどの愛らしさ。けれど素材本来の美味しさをそのまま閉じ込めた商品は、キュートな見た目に反して栄養価も抜群です。由布院土産としても人気を集める、こだわりの専門店を訪ねました。

採れたての野菜や果物のみずみずしさを、そのままぎゅっと1本のガラス瓶に詰めた人気者を求め、由布院観光のメインストリート・湯の坪街道へ。カフェのようなショップに到着すると、店内には種類豊富なピクルスがずらりと並び、瓶の表面にはカラフルな素材がゴロゴロと覗きます。

目移りするラインナップに心奪われていると、やはり気になるのは由布院ピクルスが生まれた理由。工場長岩本真弓さんにお話を伺うと、商品が誕生した背景には、ショップの運営元である温泉宿『草庵秋桜』の強い想いがあることがわかりました。

 

それは1987年の創業以来、“料理の美味しい宿”として親しまれる宿ならではの愛。

お客様に地の食材を使った美味しい食事を提供できるのは、どんなときも自然と向き合い、農に従事してきた人々の存在があってこそ。それならば宿が生産者の生活を支えるべきだと考え、ピクルス用の食材を彼らから買い取ることにしたのだそうです。

 

そして2015年に店舗をオープン。月日の経過とともにショップの認知度も高まった現在は、移り変わる気候や在庫の関係もあり、全ての商品に由布院の食材を使用できていませんが、生産者の方々への感謝の気持ちは変わらず、できる限り大分の食材の使用を心がけていると言います。

返礼品の中でも岩本さんのおすすめは、食べ比べセットの中で楽しめる「タケノコ・フキ・ワラビのピクルス」。これら3つの山菜は全て地元の山で採られたもので、独特の苦味のある春の味は、山や集落のことを知り尽くした名人にしか収穫することはできません。

「体力と経験の必要な山菜採りを行う方は年々少なくなっています。高齢化も進んでいるので、今は山菜を届けていただく度に感謝の気持ちで胸が一杯になります。だからこそ、1人でも多くの人にこの味を知ってもらえたら嬉しいですね。生産者の皆さんにとっても、それが1番のやりがいに繋がるはずですから」。

口に含むとシャキシャキとした食感とともに、山菜特有のほのかな苦味を含んだ香りが鼻を抜けていく大人味のピクルス。お酢に含まれる有機成分によりクエン酸回路が活発になり、代謝アップや疲労回復、スタミナアップの効果も期待できるそうですよ。

2023年8月29日

Yamamiya Farm

由布市湯布院町や大分市から車で30分程にある由布市挾間町の山間で、柿とお米を中心に様々な農作物の栽培を行っています。挾間町はお米や麦の栽培が多く、由布岳を眺める景観豊かな棚田が広がっています。Yamamiya Farmがある挾間町の谷地区も大分市に隣接しており、100年以上の歴史がある谷小学校を中心に、程よい田舎暮らしの中で、のびのびと子育てができる環境が整っています。

 

返礼品に登録されている「上西早生柿」は、程よい歯ごたえで、果肉がやわらかく、果汁を多く含んでいて甘味も強く食味に優れているという特徴があります。一つ一つ管理が行き届くように少量生産で行っているため、地元の直売店や馴染みのお店にしか卸していない柿のため、ふるさと納税では数量限定としての出荷となっています。硬さも適度にあって食べやすく、由布市の自然豊かな味わいを是非お楽しみください。

   

由布市には桃や梨、いちご、ブルーベリーなどもあり、四季折々の果物を楽しむことができます。また果物の6次産業化も盛んで、旬の時期になるとドライフルーツやコンフィチュール、アイスなどの加工品が出回るので、由布市にお立ち寄りの際には是非食べてみくださいね。

 

 

2023年6月26日

ゆふいんビール株式会社

湯布院町は周囲を緑の山並に囲まれ、豊かな水と温泉に恵まれたこの小さな町に国内外から年間400万人近くの人が訪れています。ゆふいん麦酒館のオープン以来、ご利用になった多くのお客様より「ゆふいんビールをお土産やご贈答に」とのご要望をいただいておりましたが、当初地ビールの生産が間に合っていなかったことや品質管理に対してのリスク、それに「地ビールはご当地に来て飲んでいただくのが一番」というモットーから、瓶ビールでの販売の予定はございませんでした。

ですが、タンクの増設により生産面での余裕が生まれ、また品質管理に関しても問題ないという判断が出たため、お客様からの要望に応えるべく、また全国のより多くの皆様に湯布院の地ビールを味わっていただきたいという思いから、平成158月より瓶ビールの販売を開始することとなりました。

この瓶ビールは「ゆふの豊純(ヴァイツェン濃色タイプ・淡色タイプ)」「ゆふの香り(ブラウンエール)」「スタウト」の4種類あり、湯布院の旅の思い出とともに、また、当地に思いを馳せながら、是非職人が丹精を込めて作る湯布院ビールをご賞味ください。

由布院温泉 老補旅館「ゆふいん山水館」併設の「ゆふいん麦酒館」では、美味しい生ビールもお楽しみいただけます。多くの方にゆふいん地ビールをご賞味、ご愛顧いただければ幸いと思っております。

2023年6月26日

株式会社 吉田喜九州

吉田喜九州では、主に「巻き芯」を製造しています。「巻き芯」とはさまざまな具材を組み合わせてスティック状にまとめて冷凍した商品です。「巻き芯」に使用している玉子焼きも大分県産100%のたまごを使用し、自社で毎日焼いております。

 

「巻き芯」は冷凍商品ですので必要な分だけ使用することができます。また冷凍のまま使用でき、海苔と酢飯があれば誰でも簡単に巻き寿司が作れます。野菜やお肉、お魚など追加することでオリジナルの巻き寿司が出来ます。

 

お誕生日や記念日などにお子様と一緒につくってみてはいかがでしょうか?家族や友人とのパーティーにもおすすめです!

2023年6月6日

畑のレストランひだまり

由布の自然の恵みを皆さんにもお届けしたいと加工品づくりを始めました。

お米:農薬、肥料、除草剤等使わずに育てた掛け干し米です。生き物がたくさんいる田んぼです。

青じそペースト:自然のままに育った青じそを一枚一枚収穫し、なたね油と自然塩のみでペーストにしています。

塩糀:2日がかりでお米から糀を作り、それを塩糀にしています。ゆずごしょう:自家栽培の唐辛子と自然栽培のゆずを使って作っています。

コンポート:季節の果実をきび砂糖でことこと煮て仕上げています。庄内町は梨の産地として有名で、一年を通して手をかけ育てている方を応援したく、梨だけは自家栽培ではありません。コンポートは在庫により、すももやびわに変わることがあります。

どの商品も一つ一つ手作業で、心を込めて作っています。パッケージも手作りです。

私たちは自然の恵みと先人の知恵や工夫、巡りめぐる暮らしに感謝しながら、日々手仕事とてまひまの暮らしを送っています。

お水がおいしくて、空気が澄んでいて、南向きの日当たりのいい棚田が続く豊かな里山でできた商品たちです。素材の味を大切にしたいので、無添加で調味料も自然のものを選んでいます。

 

皆さんに由布の恵みをお届けできたらうれしいです。目にとめていただき、ありがとうございました。

2023年6月5日

庄内梨の藤原

CO2削減農法、竹酢、有機肥料を採用し、梨の実1つ1つ、土、果樹、自然な循環を大切に育てています。幸せの循環を「梨」を通して感じていきたい、という想いから『マワリテメクル楽しい梨園』というサブネームをつけました。
丁寧につくりたいので少量しか収穫できませんが、大切に育てたこの『庄内梨』をお届けして『自然の恵みと喜びを分かち合いたい。』ただそれだけの気持ちで、毎日楽しくこの梨山で、梨の木に寄り添い成長をサポートしています。

当園では数品種の梨の木を育てています。出荷は、主に6品種(新水・幸水・豊水・新高・秋月・豊里)品種リレーを7月下旬よりスタートします。
また、豊かな自然の中で、大切に育まれた梨の実を1つも余すことなく、年間通してお届けできるよう手作り加工品にも取り組んでいます。

2023年6月5日

宮脇果樹園

梨・桃・葡萄などの果物は基本的には直接口にするものなので、化学肥料を一切使わず、自家製有機肥料を心がけ、減農薬や草生栽培など土づくりにこだわっております。

豊かな自然に囲まれた宮脇果樹園は、準標高に位置するため、昼夜の寒暖差が激しいので同じ品種でも果物が甘くておいしくなります。

在庫は限定ではありますが、是非一度、由布市の果物をお楽しみください♪

2023年5月10日

緑の里

烏骨鶏(うこっけい)は、糸毛(シルキー)と言われる羽毛と、黒い皮膚など「烏骨鶏十則」を満たす貴重な鶏であり、大分県ではその烏骨鶏の品種改良を重ね「おおいた烏骨鶏」としてブランド化されています。

縁の里では、大分県畜産試験場から譲り受けた本物のおおいた烏骨鶏を綺麗な水・空気・豊かな自然の中で育てています。自家栽培している青野菜を主体に米ぬかや飼料米などを給餌し、平飼いにより砂浴びや十分な運動をさせることにこだわり、健康な卵を採卵しています。皆様が安心して食していただけるように日々活動しています。

現在は、庄内町にある農産物直売所「かぐらちゃや」の指定管理業務を受託して、地域の生産者さんから仕入れる朝採れ野菜や各種加工品、竹細工などの販売を行っています。地域に根差した運営を心掛け、自らも烏骨鶏の卵を使用した菓子の製造、パパイヤ茶やドライフルーツなど新しい商品の開発も行いながら、地域活性化に取り組んでいます。